狂気にも似た正気

腹の底から笑えること 忘我の境地で没頭すること ギラギラすること ワクワクすること ウキウキすること そんなものは いつまで待ってもやって来やしない どこまで行ったってありゃしない どこにも隠れちゃいない どこにもなっちゃいないし どこにも落ちてはいない 人や都市や運命や 神や仏にすり寄っても …

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アロハを着た狩人

村上龍の「愛と幻想のファシズム」をもう一度読んでみようと思うのだ 何故なら俺がハンターになったのはこの本を読んだからだ それ以来多くの言葉を撃ち抜いてきたが 今は狩猟というよりは採集に近い 狩るつもりが、狩られ続け いつの間にか辺境の採集生活に落ちぶれた いいのかい、こんなんで 大沢在昌が「北の狩人…

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完全無欠の絶望

「完全無欠の絶望」と言ってみる 今の気分をわずかに表しているようで 一人苦笑い 完全無欠なのに どこか間が抜けていて明るいではないか 地球の資源を食い尽くし繁殖する70億のおぞましい生物 その人間の作った社会も文明も文化も 歴史も科学も哲学も芸術も そして、言葉そのものにも たいして意味があるとは思えな…

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地獄の正夢

形骸化した大晦日と正月 形骸化したこの国のすべて 紅白歌合戦や特番の擦り切れたようなネタの繰り返しも 最早ここに極まれりといったほどの 水爆級の亡国と廃墟があるばかり 365日、24時間、国境無し リアルタイム、デジタル社会、 ITにAIににSNS、 ネットはコンテンツに埋め尽くされ エンターテイメントはいつ如何な…

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動乱の予感

ホワイトクリスマスは聞こえない クリスマスイヴの夜に真綿のような真っ白い雪が深々と降り積もることを願い 遠くかすかなソリの音と鈴の音に耳を澄ます子供らは今でもどこかにいるのだろうか 21世紀も早18年の歳月が経ち 平成の年の瀬も今年が最後となる 聞こえるものは軍靴の響き 戦後73年という平和という名の鬱屈が …

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堕落論

日一日と日が短くなり、闇がひたひたと覆い尽くし 寒さが身体の芯まで深く喰い込み 見上げる気力も失せた曇天の冬雲は厚みを増し、北風は強くなる 夏の余熱や残照も消えた晩秋から冬至に至るまで どれだけ年輪を重ね繰り返してきても 覚えのない敗北感のような痛みと憂鬱から逃れられない その敗北感のような痛みと憂鬱は年を追うごとに…

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ネオよ、オラクルよ!

ITの進化浸透によって、より一元化した世界が ビックデータを刻々と取り込み深化成長するAIによって 支配され簒奪される 株式市場・債権市場・商品市場・為替市場・仮想通貨・・・ Amazon・Google・Facebook・Apple・・ リアルタイムで可視化した各種経済指標の意図的なコントロールはもちろんのこと 政治…

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サンライズ・Sunrise

2018・11・28 , 日の出時刻 06:55:57 AM 朝早くからやっている街はずれの coffee shop に行く途中 港の先の海の彼方から、今まさに昇ろうとしている太陽と出くわした 真っ赤な大玉が羽衣のように雲をまとい、海の向こうに神々しく立ち昇るその姿は 思わず足を止めて見入ってしまう「希望」以外の何もの…

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ザイルを繋げろ

漆黒の闇に覆われた新月の夜 冬の星座群が冴え冴えと天上に瞬く 底知れぬ鍾乳洞の穴でも覗いたような 天上の闇の彼方に落ちていく孤独と恐怖を思って戦慄する 地上からコウモリのように逆さになってぶら下がっているだけではないか 重力が己れの足から手を離したら 天上という奈落と無明に落ちるのだ 何と儚く、何と危うい「…

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歴史というキャンバスに彼らが残したもの

佐々木譲 「武揚伝」(上)(中)(下) 読了 戊辰戦争と一口に言っても、①鳥羽伏見の戦いから江戸開城までの天皇政府と徳川政府の戦争と、②中央政府の面目を備えた天皇政府と地方政権・奧羽列藩同盟との戦争と、③封禄から外れた旧幕臣の救済を目的とする士族反乱の先駆的形態である箱館戦争と三段階に大きく分けられる 奧羽列藩同盟において仙台…

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Bang・Bang・Bang

その最期が白色矮星なんて耐えられない 寂滅や終息じゃない ビッグバンを起こすんだ 急激なインフレーション その先は知るもんか 超新星爆発の大花火を上げて 豪快に無限大の拡散をするのさ 拡大なんだよ (細っていちゃダメなんだ) 拡大こそが人生の 生きていることの面白さじゃないか 息つく暇もなく前に突き進む…

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憂いなき月光

なんと明るい月だろうか まるで太陽そのもののように太陽を映しとり 得体の知れぬ闇に浮かぶすべての命の有限とその悲哀を 一点の憂いなき月光となって照らし出す 大きな喪失感に苦しみ、ふと何かにうながされ仰ぎ見る者に はっと打たれるような力強い光を燦々と降り注ぎ 慈愛を超えた励ましのような力を降り注ぎ 深い空洞を…

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真実という幻・ maborosi

或る日の早朝、東の空 ここにある質感は 言葉ですくい取ることはできない 自分を取り巻く状況の一つとして 時に情動を動かされつつも 人生を構成する一日の桝目からもこぼれ落ち 何処へともなく跡形もなく消えていく 人の一生も人類の歴史もその認識されるものは 遙か永劫の彼方にある恒星の瞬きを勝手に結んだ星座ほ…

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神話の世界

大江健三郎の「同時代ゲーム」を思い出した 数百年前、大きな歴史的動乱を経ての開拓時代、語り尽くせぬ刻苦の末にそれなりの富をも蓄えた小天地・桃源郷を築き上げたが、それも維新、開国、近代化、数々の戦争等、更なる歴史のうねりの中でその役割を終え、今は初秋の澄んだ大気と青空の下にひっそりと佇み、ここから送り出した多くの子供らの忘れ去られた…

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函館の朝

例えば村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」のように、二つの世界が何処かで結節点を持ちながらもパラレルにエキサイティングに展開していくことは可能だと思う 一つは肉体を持つ世界ともう一つは肉体を持たない世界。肉体を持つ世界が自分の現実世界であることは疑いようがないが真実の自分の世界であるかどうかはわからない 肉体は多…

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西郷という虚像

北方謙三 「黒龍の柩」(上)(下) 読了 久々に極上の小説を読んだ 北方謙三に改めて敬意を表する 西郷隆盛という男への疑念を北方謙三が明快に晴らしてくれた 俺もこの国の多くの人々も、今だにこの男に欺かれ騙され続けているのではないか 維新の三傑の一人であり、渋谷や上野の銅像に親しみ、「敬天愛人」の人、西郷どんとして今…

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since 1972

この珈琲チェーンの名前の下に〈since 1972〉 とあるのが妙に気に入っている おそらく創業年だろうし、創業明治元年とか屋号の下に表示することは老舗の商店など昔から別段新しいことでも何でもないが、since そして西暦というおしゃれな表現と1972年という年が戦後昭和の一番良かった頃であり、その頃の気分が字面から湧き水のようにコン…

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カルマが晴れ上がる時

心とは長い年月を経て沈殿した泥の堆積を底に抱える水沼の 水面のさざめきのようなものだ 夏の灼熱の炎天に焼かれ干上がった泥沼が ひび割れてささくれ立ち白い土埃となって風に舞う 心を失って尚そこにある意識が 端然としてそれを見ている 輪廻を経ても守り通したかった(わたし)は すでに跡形もなくその執着が何であった…

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秋に斬り込む

来た! やっと来た ついに来た それでも来た やっぱり来た 来たね 喝采! 嗚呼、喝采 カオスからコスモスへ 肉体から精神へ 解体から創造へ 行くぞ! この瞬間を逃せば一年は無惨な藻屑に帰す じりじりと間合いを詰め 渾身の一撃を振り下ろす チェスト~! …

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オデッセイ 6

気温28度の宵闇、東の空にあった満月が 余熱と水蒸気を過分に含んだ静寂の中を ずんずんと中空に高く昇っていく 薄い雲を刷毛で伸ばしたような空に星はなく 朧(おぼろ)がかる月と唯一南の空の雲の切れ間に赤く瞬く火星があるだけだ 月を見上げて語りかける 無粋なだけの猛暑もそろそろ終わるのかね そして次は何が始まるんだ…

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気温21度の狂気

何だこれは この清々しさはどうだ 連日の36~37度の釜の中で 鉢の底から水が滴るように脳味噌に氷結(市販の缶酎ハイ)をぶっかけてきた 煮えた脳漿に思考も泡立ち 悩む力もないが高揚もない 心許ない慣性というか惰性のみで日をつなぐ 暑いという言葉すらグツグツと泡をたてて蒸発してしまうような ただそれだけにすべて…

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オデッセイ 5

連日朝方の最低気温ですら27~28度という石風呂のような高温密室の中で 今朝はどういう訳か24度で、しかもひときわ涼やかな風がさやさやと吹いていた 空を見上げると、僅かに白んだ東の地平にオリオン座の恒星群が座礁した大型客船のように横たわり その上に鋭利でファンタスティックな三日月が怜悧な発光体として浮かんでいた 極端な猛…

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オデッセイ 4

焼け爛れた地表が尚冷めやらぬ midnight 南東の天上に他の百万の星とは明らかに違う異様な切々たる光彩を見た 無限奈落の時空の中で Mars、火星よ、君なのか 互いに太陽の周りを楕円軌道で回る地球と火星が 15年ぶりに大接近したオデッセイ 僅かなのか、遥かなのか その赤色は何故だか無性に懐かしく その…

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灼熱というバブル

多くの災害をもたらした豪雨が過ぎ去り 光と熱にむせ返る灼熱の夏がやってきた 過剰な性と過剰な精神 過剰な無知と過剰な無力が若さなら 豪雨も酷暑も若さも 過剰というバブルの一つに違いない バブルとは狂っているが 懐かしく魅力的だ 所詮、ビッグバンも地球の生成も生も死も バブルそのものだから 荒ぶる天…

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氷結的脱出

50年に一度の豪雨の後に、これまた記憶にないほどの苛烈極まる連日の炎天 体温をも上回る酷暑が何を意味するのか 深い枯れ井戸の底から地下水が満ちてきて あれよあれよと地上に持ち上げられたような あるいは、自分を限定してきた多くの頚城(くびき)が無力化され その強烈な呪縛から解放されたような ただ、何処とも知れぬ…

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氷結的ハードボイルド

※ 8日までの西日本を中心とした記録的な豪雨で126人死亡79人行方不明 50年に一度の記録的な豪雨が明けて9日には中国地方にも梅雨明け宣言 強烈な陽射しと光に包囲されている 二階の一室の三方の窓を開け放ち、扇風機を最強にして日影の風をかき回し トランクスとランニングでよく冷えたキリンの氷結を飲みつつ 7/6日…

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朝霧の中の散策

梅雨も終盤の昨夜来の強雨もようやく止み 冷んやりとした朝霧に覆われた早朝にふらりと 自転車で散策にでた 日曜日のこの時間は国道も閑散としていて コンビナートの巨大戦艦も、その城下町の街並みも たかだか百年前までは波の打ち寄せる間際までせり出し、すとんと海に落ちていた山々も すべては霧のベールの中に曖昧で、またそれ故に許し…

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飛んで行け

なにがしかのエネルギーかあるいは質量を捨てていく その反動・反作用こそが推進力だろう ジェット機がジェットエンジンでファンを高速回転して 膨大な質量の空気を後方に排出することをやめたら 途端に失速して墜落するのは当然の理である 前進・打開とは 反作用としての一つの状態である 腹式呼吸において効率的な酸素の摂取が…

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天地悠々、破顔一笑

遥か昔より深い海の底に連綿と堆積してきたチリのような命の欠片が 五十九年と九ヶ月前、37兆個の細胞の塊となって隆起した それは地上に顔を出して尚、二十年成長を続けた それから風雨や寒暖やありとあらゆる地表の要因によって侵食風化して 切り立った山脈や深い渓谷や伸びやかな扇状地を作り出した その上には経験や体験や知的活…

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天才は荒野に野垂れ死ぬ

石原慎太郎「男の粋な生き方」第十七章 一部抜粋 彼は十代の半ばから突然詩を書きだし、何度も家出を繰り返した挙げ句二十歳にして突然詩作を止めてしまい、その後はアフリカに行って商売を始め貿易商となり銃の密輸までして、噂では奴隷までも扱っていたともいう。 それもアラビア半島の酷暑の地アデンから始まってエチオピアのハラルに移り、刻苦の末…

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それでも、アメリカ

《アメリカ合衆国 国歌》 ああ、見えるだろうか、かすかな曙光にまた浮かぶ 深まる夕闇に 誇らしく見上げたあの旗 危険に満ちた戦い止み 紅の光矢、宙を砕く砲弾を浴びた後 暮れなずむ塁壁に翩翻と踊ったその太い縞と輝く星 一夜明けてそこに在り ああ、星条旗よすでに翻るか 自由と勇気の祖国に 深い朝霧のなか かす…

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高気圧と酸素

ハイでありたい 日常の中にもアルプスの稜線のような 高揚感の頂きを歩きたい 詰まる所、人間の求め続けるものは単純だ 機嫌良く燃焼し、燃え尽きることなのだ 同じ宇宙にあるものはどんなに姿かたちが違っていようと その本質根本において相似形であるはずだろう 太陽が燃えているなら それ故に生を受けた人間も燃えている …

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わたしという銀河

わたしはどこにいるのか 誰でもこころの在り処を考えたことがあるだろう そして今、それが脳という部位以外にあると思う人はほとんどいないに違いない だが、わたしはそれも何だか違うような気がしている よりわたしが存在しているわたしの在り処は わたしの体を銀河のように回り続ける血の流れそのものの中にあるのではないかと 五…

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断層に沁みるビール

依存するなよ 酒にも タバコにも 女にも 金にも 家庭にも 会社にも イデオロギーにも 宗教にも 社会にも くだらぬものに依存する阿呆らしさ だが 依存しないことにも依存するなよ たかが 酒にも タバコにも 女にも 金にも 家庭にも 会社にも イデオロギーにも 宗…

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物憂い始まり

磯田道史「素顔の西郷隆盛」 菅原文太 × 半藤一利「仁義なき幕末維新」 読了 古川薫、5月5日 死去 享年92歳 山口・下関の直木賞作家、長州藩を舞台にした小説を多く手がけた 彼の本も昔何冊か読んだ 幕末・明治維新に久々に遊ぶ かつて自分の中で、輝き煌めいていた薩長史観による幕末維新も、歳を重ね、賊軍と化した旧幕府軍…

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再生への遍路

油見トンネルを抜けて日常の外に出る 小瀬川に沿ってしばらく下り、両国橋を渡るとすぐに 史跡の渡し場跡があり、松蔭が江戸に送られる際に読んだ句碑がある 《夢路にも 帰らぬ関を 打ち越えて 今を限りと 渡る小瀬川》 関が浜から関戸に山を一つ越える 峠の関々トンネルを抜けると眼下に蛇行した錦川の輝く美景が広がる 彼岸に…

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突き抜ける

すべては あるいはこの目の前に広がる世界は 突き抜けれないという前提の上に自分を包囲している 何をしようと どこまで行こうと 叫んでも喚いても 閉じられた世界の内側で 堂々巡りを繰り返えす 同次元とはそういうことだ 同次元内の旅は旅に非ず 冒険は冒険に非ず 大概の人間の一生は 波乱万丈という名…

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世界の終わり

ヤスリか 真綿の布団か 天国か 地獄か アミューズメントか 修験道か 好きにすりゃあいい 梅に桜にツツジ・・ その繰り返しにくたびれ果てる 雨・・・ 今度は雨かい 嗚呼 わかったわかったわかったわかった くどいぜ 同じことの繰り返し 喜怒哀楽もまた 同じことの繰り返し 他人に…

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不可逆的な旅へ

堂々巡り・溺れる・もがく・閉塞・どん詰まり・くすぶり・どつぼ・迷走・彷徨・元の木阿弥・堕落・退行・収縮・諦め・無気力・無関心・無感動・無能・クズ・カス・ゴミ・四苦・八苦・地獄・生地獄・修羅・畜生・餓鬼・業・宿業・宿痾・煩悩・本能・・・ やれやれ 全ては繰り返し 季節は春夏秋冬を繰り返し 潮は満ち引きを繰り返し 命は生ま…

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時間を刺身で喰う

時間を前にオタオタするんじゃねえよ 一流の板前が一流の刺身包丁で スーッとマグロのトロのブロックに刃を入れて 刺身を切り分けるように 時間のブロックに スーッと刺身包丁の刃を入れ 華麗に切り分けて 上等の陶器の小皿に盛るんだよ 得体の知れない時間が 大トロのようにジューシーで 食欲もそそられる何かとな…

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陽だまりの考察

Ride on time 四苦八苦に構ってられるかよ ズブズブの沼にはまったら最期なんだよ 今更じっくりと 四苦八苦の人間を味わおうとは思わない Ride on time 70億のデジャブをなぞる気など毛頭ない 深淵なる森の奥の奥に 果てしない海の底の底に 苦しみ以外の何があろう 疾走する何…

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標なき人生

あゝ、きれいじゃのう 工業廃水によって汚染されたコールタールのような真っ黒い海は 四十数年経って、こうまで美しくなった もちろんこんな整備された立派な港もなかった だからこの美しい故郷の海は決して懐かしい海ではない じゃあ何なんだろうか そんなことなど考えちゃいない そがいなことはどうでもええのよ 目の前にあ…

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午睡に目覚めて

迂闊にも一時間ばかりうたた寝をしていた ここ数日 俺の持つチャンネルの内のいくつかが急激に隆起して山脈をなし 日常の景色はその不穏な胎動と狂気に興奮を隠しあぐねていた 睡眠不足と心地よい消耗が 一時間ばかりの自失を招いたことに 意外な気がしたが よくよく考えてみれば 昼メシの時、赤ワインのボトルを半分空けたことを …

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力強いトレンド

あれ?! 紅梅が咲いている んん?! 白梅も菜の花も 水仙までもが 一斉に咲いている 色彩のない明るみは一夜にして 何処か或る見えざる一線を越えて躍動した 昨日までの黄泉の国でも照らしているかのような寂光が 今日は意思的な面持ちで俺を捉えて離さず 艶も潤いも忘れた全細胞に点火し、貫て行きやがった …

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春の源流

厳冬にポッカリと空洞ができて、そこから 希望という養分をたっぷり含んだ春という名の清水が 闇と寒冷に疲れ果てた諦念を溶かしつつ静かに合流し やがて早瀬となって沢を走り谷を駆け下りる 春が希望なら 冬は絶望と言っていいはずだ 絶望の中に 希望が芽生えるとき・・・ 希望とは常に絶対的な絶望の四面楚歌の中で立ち上が…

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春の微睡み

経度 132,4596225 緯度 34,3965603 今日の日の出の時刻 06:54:20 AM 天気 快晴 気温 1℃ 熟睡感の中で何気にまぶたを開けると 暖色のカーテンの思わぬ明るさに 慌てて枕元のiPadを開き時刻を確かめる 7:05' 春一番もすでに二日前に吹いた 暖色の発光具合…

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希望も凍る2月とテロリスト

村上龍「オールド・テロリスト」 読了 P601 …おれが、落ちぶれ果てた元記者ではなく、大新聞とか、メジャーなテレビ局の報道部だったらどうだろうか。おれは、仕事にも運にも、それに妻子にも見放された正真正銘の負け犬だ。日本社会に抹殺された負け犬が復讐するという構図がいやだったのだろうか。大新聞の記者なら、堂々と真実を示し、スクープ…

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今、ここと云う仮説

束の間この世に悪戦苦闘して生きてきたから あるいは少しはこの世に存在していると云えるのかもしれない ここに特異な一点があるとして 仮にその一点が自分という定点であるとするなら 今まで生きてきた時間のすべては 自分という一点の位置を定めるために あらゆる認識を積み重ね収斂させるものだったと云えはしないか 国籍、性別、生年…

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New York State of Mind

休暇をとって地元から出たがる奴もいる マイアミ・ビーチやハリウッドに飛んだりさ でも僕はハドソン・リバー線のグレイトハウンド(バス)に乗っている 僕の心はニューヨークなんだ 沢山の映画スターを見てきたよ みんなリムジンや派手な車に乗っていた ロッキーにだって登ったさ 緑に覆われた素晴らしい場所だった でも僕は自分が何…

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猛き箱舟が行く

船戸与一 「猛き箱舟」(下)巻 再読了 1987年4月 集英社より刊行 灼熱のマグレブ・西サハラから隻腕の香坂正次が帰ってきた 凄絶な復讐の宴が始まる 全身から漂ってくる抗いがたい何か 冷え冷えとしたものの正体は見当もつかない だが、それが善とか悪とかいう一般的な倫理観とはまったく無関係なものだということぐらいはわかる…

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