アロハを着たハンター(名も無きただの旅人)

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旅とは 通り過ぎる地域と人と歴史を惜しげも無く捨てることだ
そして、踏み出す自分の靴音を聞き続けること

変転・流浪とは それまでの自分を含む小世界に見切りをつけ丸ごと捨て去ること
そして、新しい世界の予兆に新たな自分の再生を見ることだ

一点に集中するということは一点以外を忘れるということであり
あなたを見るということは あなた以外を見ていないということだ

総花的・・・あるいは網羅的・全体的であることの無意味さよ
国を思う国王よりも一瞬一瞬に世界を捨て去る旅人の不遜

何でもかんでも手にしようとする下衆の哀れさと
何もかも捨て去り忘れ去る旅人の空の青さ

土地や役所や会社にダニのように喰らい付き
薄っぺらい幸せの雛形にアリのように群がる奇景

政治家の世襲・家業の世襲・持てる者の財産の世襲・DNAの世襲・因果の世襲・文化の世襲・文明の世襲・物語の世襲・・・・

ほんに人間とはダニかアリのようなもの
世襲に埋もれて一所に食らいつくだけの哀れな虫だ

一所に食らいつけた者が勝者で あぶれた者が敗者だという
立派なダニやアリと惨めなダニやアリとがいるそうな

アリスも思う不思議の国
どこの不思議の国よりも不思議な退屈な国・・

捨て去ることの気付かざる挑戦 忘れ去ることの気付かざる蜂起・・
持たざる者の気付かざる革命・・・

執着がないという強み
執着の意味を認めない高邁な目線

一瞬にして斬り捨てる胸のすく痛快
懐柔に薄笑いを浮かべる反体制危険分子

一所懸命の鎌倉武士のような君ら
高級官僚や政治家や医者やら一流企業に滅私奉公のご立派な諸君

軽やかな一歩一歩にすべてを捨てる
ただの旅人

踏み出す自分の靴音を無心に聞くだけの
名も無きただの旅人・・・なのさ


      
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