アロハを着たハンター(青春の正体)

画像遠い遠いいつか 石原慎太郎の「青春とは何だ」を読んだ
燃えるような夕焼け 薄墨のなかに暮れなずむ何の変哲もない故郷の後ろ姿
まだ何も始まっていない黎明への郷愁

未知への哀惜 未熟という愛おしさ
恐れと不安 寂しさと切なさ

何も知らぬがゆえの無謀 何も知らぬがゆえの勇気
いや、 どこかで何もかも知っているのに知らぬふりの悲しみと美しさ

前を向いているのに、 いつも今を懐かしみ
わずかな過去に訣別しながら、 いつも何かを抱きしめていた

はかなき自分 永遠と一瞬


夢色の風 夢色の雲

幕の上がった舞台の上で 幕が下りる悲しみを恐れ
がむしゃらな若さの発露の裏で ともすれば退屈にくすみ
屈辱の憂いに雨音を聞きながら、 無為に過ぎ行く一瞬に
慟哭の沈黙を呑み込んだ

それでも ---------- それでも

闇の深さも死の恐怖も 寂しさも切なさも 敗北も屈辱も
停滞もどんずまりも 絶望も

どこか -------- どこかで

甘く切ないのだ

ようやく上がった緞帳 照らし出す太陽のスポットライト
王様だろうが乞食だろうが 舞台の上でさしたる違いなどあるもんか

余裕かました天才アクター

ああ、 すべては懐かしく愛おしい
すべては素晴らしく すべては輝いている

おそろしく自己愛に満ちていながら
その視線は永遠の真理を射抜いている

夢のように忘れてしまう青春のとき
傲慢で楽天家の天才アクターだった幻のとき


ふっと 思い出したんだよ
切ない何かがこみ上げてきたのさ


青春の正体
これって 青春の正体じゃないのかな




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