アロハを着たハンター(我が友 ナルチスよゴルトムントよ)

画像ヘルマン・ヘッセ著 「荒野のおおかみ」 「知と愛」 読了


人間の両極性の追求 精神と血 最も深い対立と融和
精神に触れ、精神に背き、精神にもどる官能の子の長い迷いの旅路

ハリー・ハラーの中で荒れ狂った暴風雨の如き分裂は、ヘッセ50歳から2年の時を経て
ナルチスという精神の人とゴルトムントという愛と芸術の人となって 美しい友情と愛の物語に昇華した


嗚呼 ナルチスよ ゴルトムントよ
 愛する友よ

眩しく美しき天才達よ


君たち天才をして人生はかくも儚く苦しいものなのか

男と女が
父と母が
太陽と月が
光と闇が
永遠と瞬間が
崇高な秩序と愚劣な混沌が
禁欲・自制と無頼・放蕩が
五感と精神が
官能と精神が
形象と精神が
芸術と精神が
あこがれと自らの実態との厳粛な乖離が
宿命と遺伝子ゲノムが
希望と絶望が
生と死が
色と空が

反発しあい慕いあうのだ


知と愛という日本語タイトルは間違っている
原作のタイトルは「ナルチスとゴルトムント」だ

知と愛は対立する両極ではない
知と血か知と情熱こそ相応しい

愛こそは対立するかに見える両極を抱合する神の眼差しであり
美こそは形象として映し出された愛の余韻なのだ



              
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