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太陽の季節

北半球が太陽にようやく前のめりになるとき その季節はやってくる 青葉の新しい葉脈のように干からびた砂漠に水が流れ込んできて 砂と泥にまみれ大地に突き刺さった俺の舟を再び浮かび上がらす 力強い太陽の光線は 死の川底を滔滔とした水面で覆い尽くす 葉を落とし無残に無骨な幹や枝を晒してきた木々も 今は萌えるような新緑を…
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肉体という土管

肉体という土管 貌(かお)というマンホールの蓋(ふた) その土管の中を そのマンホールの下を 粘液にまみれ咀嚼した食物と糞尿と 憎悪や怨念や増長や卑下、えげつない業(ごう)によって酸化腐敗した名状し難いグロテスクでおぞましいそいつ自身が巣食い流れている 生きている間、常に取り込み常に排出する ミミズが少しばかり…
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座ることを拒絶した椅子

※ 岡本太郎の作品の中に座席からツノが飛び出した椅子を見た記憶がある 座ることを拒絶した椅子・・・ 座席から大きなサイの角のようなものが突き出している 揺り籠から墓場まで 生まれ落ちれば肩肘張らずとも用意された或る時間 無限の海原に咲いた一輪の有限の花 わずかに用意された時間と空間 椅子(いす)という束の間の居場所…
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前衛の戦士

ヘラヘラと阿片に群がり漂う群衆 日常という漠然とした前線 前衛の戦士の標的とは何か 既成の定義 腐った言葉 敵は見えないが敵に包囲されている人生 与えられた肉体と欲望という名のエンジン 勇んで踊る竜宮城 何処にもたどり着けない堂々巡り やがて虚しい生活の連続があるだけという諦念 だから彼らの死は使い古…
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花神

花とはガクの上に花びらを広げている様をいう 希望とは行き先じゃないぜ 希望とは花のように開かれた様をいう 希望とはひらくことなんだ 希望とは執着の古葉をきれいに落とし 無垢な開いたこころなのさ 腹蔵のない無心な笑顔 湧き出る泉のような快活な生命力の輝き 希望とは干渉を乗り越え手足を伸ばした ありのま…
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二都物語

チャールズ・ディケンズ 著「二都物語」 読了 *フランス革命(1787~1799) 世界史上の代表的な市民革命であり、前近代的な社会体制を変革して近代ブルジョア社会を樹立した。 18世紀後半のフランスではブルボン王朝の絶対君主制の支配下、国民は三つの身分に分けられており、第一身分である聖職者が14万人、第二身分である貴族が40…
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喝! 昼も夜も血は流れている

やっとたどり着いた桃源郷 桜の花びらに埋れた葉桜の河川敷 白モクレンや柳の新緑が これはこれで完全だと唸らせる 無重力 or ニュートラル たどり着いた途端に磁石が不能になり ふらふらと御花畑の迷子になる 待ちに待ったうら暖かい日差しを感じながらも 留まることを許さない強風が吹き止まない たどり着い…
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雨音というマントラ

賑やかに人が出入りし、色々なことが盛りだくさんの豊かというか濃密な一日は誰もが望み憧れるものだろう。自分に与えられた今日という一日を愛おしみいつでも、もっともっとという欠乏感と強迫観念の中で生きている。そして、それにも関わらずそれとは裏腹に誰もが平凡に朽ちていく だがアバンギャルドは違う 前衛画家が大胆に対象をデフォルメし気鋭の…
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アバンギャルドな日常

一服の珈琲を求めて駅ビルにあるいつものコーヒーショップに行くものの人で溢れかえっている 仕方なくとなりのバーガーショップで珈琲を飲む 奥の方からどうにも耳につく不動産屋の爺さんと思われる男の携帯の大きな話し声がする 右隣りにはPCを開いたサラリーマン風の男がやはりこれも携帯で商談をしている 左側には若い肉団子のような女が豚足…
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今勝て、支払いは後だ〈Win now, pay later〉

児玉清 著「すべては今日から」読了 2011年5月 死去 満77歳 ドイツ語、フランス語が堪能で後に英語も独自にマスターし原文で読みこなす俳優にして日本随一の愛書家の遺稿集 他界して早数年が経つ 学者崩れの二流俳優が作り上げた一流の知的スタイリストとしての人生 学習院大から東宝ニューフェイス合格、そしてフリー…
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真新しい春を見ているか

ニーチェ 著「この人を見よ」読了 すべての事象には過去の経験と記憶からくる質感というヒモがついている 梅にも桜にも春にも、認識される人も知識も概念も 今対峙しているそれは膨大な沈黙した過去とシャッフルした混ぜ物だ やがて夜桜に盛り上がる花見の園など、苔生した定型の人生を生涯一歩も出ることのない昔の自分の墓前に恋々と群がる名も…
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曙のサイフォン珈琲

車窓を流れる何の外連味もないモノトーンの街 デスマスクのようなもの言わぬ街 土曜早朝の通勤電車の閑散 誰もいない四人掛けの窓際の席 何時とはなく暗闇から薄墨に変わってきた車窓の景色に ひと駅過ぎるごとに光明を得て輪郭を強めていく家並みに まだ何ものともわからない津々寂々たる青白きガスの炎で フラスコの中に眠る街が僅かに…
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ボードレール笑

ボードレール 著「巴里の憂鬱」読了 こんなものが散文詩などど笑わせる 未熟な調子者がその気になって美文調で飾りたてただけの鼻持ちならない根拠なき優越に満ちた糞にすぎない 彼などそもそも詩人ですらない。その詩心は巴里の雑踏の反吐に等しい 近代詩の父などともてはやされ歴史に名を留めること自体が何かの間違いだろう たかだか中…
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白痴

ドフトエフスキー 著「 白痴 」(上)(下)読了 ムイシュキンがキリストを思わせる究極の善人であり光で、ロゴージンが悪魔を連想させる悪の象徴であり闇ですか? 恋の駆け引きと自らの強烈な自尊心故に狂態を演じる傲慢極りないナスターシャもアグラーヤもほとんど気違いで白痴に等しい。 無条件に完全に美しい人とはすなわちすべてを理解し慈悲…
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未来と過去の新陳代謝

※ 古いものが新しいものに入れ替わることを新陳代謝という 或る者は過去にしがみつき 或る者は未来に拒絶され 或る者は緩やかに過去に拘泥し緩やかに未来を憂いて しだいに新陳代謝が緩慢になり 今も未来も厚い角質のような過去に覆いかぶされ 最後には過去だけになって屍になる 人の生が肉体と精神の両輪によるものなら …
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暁のBlackCoffee

暁の闇を走る土曜の閑散とした通勤電車 誰もいない四人掛けの窓側の席 プラットフォームの販売機で買ったエスプレッソBlackCoffee 華麗でハードボイルドな香り 喉を流れる暑い情熱 車窓に映る未明の街とBlackな液体 黒いウインドブレーカーの内に眠る血潮と 暁の闇が抱える春のあけぼの 無機質な音を…
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春の黎明

物憂い冬のなごりを割って出た 春の先兵の溌剌(はつらつ)とした輝き ぶつぎれの雨雲が走り寒風が渦巻いても わずかに早くでる日輪に誰よりも早く気づき 氷のような無表情な世界を割って踊り出た君 小さくても天真爛漫な君 時がきて皆と一緒にがやがやと繰り出すのではなく 君はいつも自らの時の中で生きている 誰も気づかな…
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二月の雨雲に包まれた弥山に登る

弥山展望休息所 2013年1月着工、2013年11・29完成 弥山仁王門 2012年10・28落慶(平成11年台風で倒壊以来13年ぶりに再建) 2012年から2014年にかけて弥山(神山)の霊力は高まり復活した …
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ロックフェラーセンターからの眺め

デヴィッド・ロックフェラー 著「ロックフェラー回顧録」(上)(下)新潮社 読了 2003年上梓 1915年生まれ 99歳 ロックフェラー家第三代当主のメモリアル 下巻〈あとがき〉のあとの〈謝辞〉を見て驚く 完成まで10年以上を要し、多くの優秀なスタッフと何十人という協力者と成した一つの重大な事業であり、金に飽かし…
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打ち込まれた陽光

kyururururu!kyururururu! 一年ぶりにセルを回す 深い眠りから叩き起こされたバッテリー 不整脈のある心電図のような電流が流れる シリンダーに奥山の谷間に漂う朝霧のような混合気が垂れ込め プラグの先に遥か5等星の瞬きのように微かな光が明滅する 365日の質量を一年単位の過去に更新して埋…
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その沈黙を見よ

新潮社 小林秀雄全集月報集成「この人を見よ」 亀井勝一郎(感想ー我が学びしことども)より一部抜粋 小林秀雄氏の作品を読んでいて、私のいつも感ずるのは激しい振幅を持つ独特の詩魂である。その性質については語り難いが、氏自身がつねに語り難いものだけに直面していらだっている情熱の、そのすがたがおもしろい。青い静脈の、充血してゆくような…
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魔の山

トーマス・マン 著「魔の山」(上)(下)巻 読了 1924年初版 マン49歳(1913年38歳より執筆) 昨年末から一ヶ月付き合った親友ハンス・カストルプ ひとりのユーモリストと共にした無限界の遊歩 夏でも時に雪の降る低地と隔絶した五千フィートの高み、魔の山のサナトリウム 結核という病と死に支配された時間のあって無いよう…
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未知と絶対が枯渇した世界

俺が小さい頃、アフリカはまだ暗黒大陸と言われていた 中学生の頃、文化大革命の中国は永遠に目覚めることのない眠れる獅子だと誰もが思った 氷河が消え、南極の氷が溶け、アマゾンのジャングルが無くなる以上に 地球上の未知と絶対が消えていった 1991年ソビエト連邦が崩壊し東西冷戦が終わりアメリカの覇権が成就した時、 1776年…
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記号の群れ、電子の流れ

尊厳を確保し文明を享受しこの世を楽しみながら快適に生きようと思うなら 人間社会を作るパーツの一つになってそれなりの役割を果さなければならない 様々な生産活動やサービス活動に分業化された現代社会 その限りない活動集団のどれか一つに属し、その企業コンプライアンスの中で順応・サバイバル・闘争に明け暮れる 組織に属するすべての人間は…
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moneyと云う脂肪

何故脂質は炭水化物、たんぱく質とともに三大栄養素なのか 三大栄養素 ①炭水化物・・・・体と脳のガソリン ②たんぱく質・・・体を作る栄養素 ③脂質・・・・・・脳の機能・ビタミンの運搬 脂質は脳の正常機能にも必要な栄養素であるだけでなく、食事の消化・吸収・脂溶性ビタミンの運搬にも欠かせない。臓器、神経、骨などを守ったり、体…
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その指がトリガーを引く時

スナイパーの指がトリガーにかかるように コーヒーカップの白い陶磁の穴に指を通す スコープを覗き込むように 注ぎたての褐色の液体の揺れるカップの淵を目線まで持ち上げる 焼け爛れた灼熱の荒野 地平の先に立ち昇る蜃気楼 望むものは阻む荒野と運命を待ち受ける標的 スコープの中の照準が定まるように 鮮明な一点に凝縮…
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和太鼓の響き

近くのJR駅前の小さなショッピングモールステージでの某高校和太鼓部の新年初演奏に偶然遭遇し彼らの熱演に見入る 不覚にも彼らを取り巻く群衆の一人となった 有無を言わせぬ太鼓の響きが 胸の内に忘れた己れの太鼓に響き合う 100年の伝統をもつ男子校も2011年から男女共学になったのだそうだ あるいは部長かも知れない紅顔の女子…
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新年、車窓からの二枚

退屈、マンネリ、無気力、無感動 既視感がもたらすものは停滞と迷路でしかない デジャヴュの森を彷徨い デジャヴュの砂漠に迷い込む 西暦2015・平成27・享年・・ なにを嬉しそうに数え上げるのかね そんなにその堂々巡りは楽しいのかい ジャメヴ 未視感こそ突破口 未視感こそ進むべき道標 見慣れたはずのもの…
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敵を斬り衰運を斬る

何処から流れてくるのか知らないが この絶え間ない衰運の流れはどうだ 海抜ゼロメートルよりも低い所に生きているからだろう 高い処には上昇気流もあるだろうが 海抜ゼロメートルより低いとなると糞も味噌も雑多に際限なく流れてくる 非正規雇用2000万人・・・フン 5日前からインフルエンザか風邪だか知らないがもらってしまい…
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朔旦冬至の翌日

「古代への情熱」シュリーマン自伝 ジョーン・G・ロビンソン 著「思い出のマーニー」読了 一年で一番昼が短く夜が長い日 一番太陽が低く影が長い日 冬至と新月が重なる朔旦冬至 太陽の復活と月の復活が重なる19年目ぶりの日 何故だか傾いた地球の地軸 23,4度の赤道傾斜角が作り出す千変万化の移ろい W復活とは…
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