春風、追い風
宿命は過去から引き継いだカルマであり
運命はそれを前提とした自力による伸び代と変化だ
新天地とは宿命の勢力圏から抜け出し
自力で創造した運命の領域に生きる場所を言う
自らがどこからか流れ着いたヤシの実から生まれたなら
この世は生まれながらに新天地だったろう
そうもいかないのは当然だ
ほとんどの人間に新天地など生涯縁はない
アイデンティティがどうのと
カルマにまみれて疑うことを知らない
それでいいのだ
魅力的なカルマもときにはあるだろう
だが、カルマの台本どうりに生きるつまらなさは
エスタブリッシュメントの連中も同じだ
良くも悪くも、縦軸も横軸も
己れ一代、己れ一人でできることなどたかがしれている
痛ましいほどにそれを知る者にとって
運という独立した何かは信じ得ないにしても
で、あるからこそ
たとえば追い風は
これに勝る福音はないと思えるほどに
リアリティをもった奇跡にも映る
下界の有象無象のくんずほぐれつの
二酸化炭素とメタンガスの森の遥か上空で
新しい時代の風が
偏西風か何かから分かれて忍び込んできて
縦軸と横軸の座標に捉われながら
虚しく抗う者を
春風となってふわりと
底抜けに明るい青空に持ち上げる
え! 嘘だろ
百万年待ったような気がする
新天地・・
ならば、新天地まで吹き飛ばしてくれ

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