つかのまの風に

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宇宙はビックバンからおよそ38万年後に晴れ上がる
そして季節も ようやく晴れ上がる

頭の中も晴れ上がる

憑物が落ちたような

嗚呼 まさに 生きるという 
生きているという そのことが
憑物の正体ではないか

彼岸の風景の中で

四苦八苦の重荷を下ろし
自らも透明な風となって

名もない公園の
美しい佇まいに見入る

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自分という意識
自我というものを

なんでああも強く握りしめていたのだろうか

この世のパスポートである自らの名前も肉体も
ただの記号に思えてくる

自分を自分たらしめてきた記憶も
風に乗ってどこかへ飛んでいったような

それにしても
なんの変哲もない風景が晴れ上がり
ひとつひとつの物や生物の鮮明であることが

何と感動的で且つ
現実感のないものだろうか

この静謐で厳粛な
わずかに物悲しい感じは
この世ではないということだろうか


晴れ上がった季節の下で
つかのま 風に 風になったのだ

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この記事へのコメント

ママジャム
2020年09月17日 03:08
イイね! 風になろう!