もう一つの惑星

9ACC6533-391C-452D-B699-580C4B067D8C.jpeg人の命の限りあるとき、その命の限りにおいて変化を追えないものは、永遠という認識こそ正しい

科学という新興宗教が人間をつまらなくする

二千億個から三千億個ある銀河系の星団の端に位置する代わり映えのしない恒星の一つが太陽であるとして
それが、人間と太陽の関係においてなんだというのか

宇宙が137億年前のビックバンで始まり
太陽と地球が46億年前に生まれ
太陽の寿命があと50億年だというが
そんな物語は誰のために必要なのか

大宇宙すら諸行無常の線香花火のようにしてしまい
時間も空間も相対性理論で妙に頼りないものになった

何もかもわかったような気になっているだけの
ただ混ぜっ返しただけの混沌の中で

本質や核心から離れていくばかりの
科学という新興宗教のもとに束の間繁栄し浮かれるあほう

一億年とか一光年とか、もはやその単位からして
人間にとっての尺度を遥かに超えている

それを永遠というのではないのか

俺は郊外の小さな公園のベンチに座り
早朝のすでに力強いとも言える春の陽射しを全身に浴びる

真東から静かに立ち昇る日輪の陽光が
瞑目する俺の頭蓋骨に照射される

眼窩の奥に広がるもう一つの暗黒を
永遠の太陽光がダイレクトに照らす

千変万化の地上の現象の目くらましの背後にある
揺らぐことなき絶対の太陽光

俺自身が地球と同列の惑星であることを
実感するという、とてつもないリアリズム

太陽と地球の同じ距離、同じ公転軌道
地殻のような俺の頭蓋骨の上に
同じ太陽光が燦燦と降り注ぐ

嗚呼、この太陽光こそが俺の源だと実感する
俺と太陽の刹那であり俺と太陽の永遠であると実感する

遠過ぎる宇宙も長過ぎる時間も多過ぎる星々も
もはや異次元か、あるいはあの世であることと
どれ程の違いがあるというのか

俺と太陽以外のすべては、俺と太陽の関係性の秘密を形にした
解き明かすことのできないただの暗喩でしかない

(3月20日 伯母他界 哀悼)

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この記事へのコメント

ママジャム
2020年03月22日 02:50
朝に紅顔、夕べに白骨、蓮如上人の「白骨の章」
人の死をもって我が身を知る 私と太陽 もう一つの惑星。