或る編集者の本を読んで

饒舌は脆弱であり、所詮沈黙には敵わない なぜなら語彙を尽くし記憶とロジックをを駆使して濃密な紙面を意識すればするほど、彼がすでに社会的成功を収め今や出版業界の異端児かレジェンドであるとしても、人の才能にたかり詐欺まがいに忍び寄り道化師の如く媚びへつらい焚き付けて、まだ無形のものとして才能ある人の内面に揺蕩うものから金になるエキ…
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希望の国のエクソダス

数千年の時を経て大陸の端っこに吹き溜まる下種 それらが繁殖して下衆の村が下衆の国家になっても 21世紀の情報テクノロジーによってより一元化された世界が訪れても 半島に群生する劣種の悍ましさと喧しさは哀れにも微塵も変わることはない 馬鹿は馬鹿、滓は滓 関わるだけ時間の無駄であることは 我が半生を顧みても噛みしめた絶望の…
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沢蟹くん

迷い込んだ沢蟹が研究室の廊下の隅を懸命に走っていた もうみんな帰ってしまって出口のない廊下を いったいどれだけの時間彷徨ったことだろう ぼくはあまりにも突飛な君の出現に驚き また瞬時にすべてを理解した 君の前にある完全な絶望を打開するのは ぼくしかいないのだ ぼくは逃げようとする君と対峙し どうしても…
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〈両国橋〉バス停

わたしを取り囲む景色のすべては そのずっと奥におられる尊いどなたかの わたしに投げかけられた暗喩である そして わたしを取り囲む景色のすべては わたしが作り出したわたしの投影である わたしは暗喩の意味するものを考え 投影されたわたしの何であるかを考える 投げかけられた謎に分け入り 分け入るわたしがま…
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