〈両国橋〉バス停

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わたしを取り囲む景色のすべては
そのずっと奥におられる尊いどなたかの
わたしに投げかけられた暗喩である

そして

わたしを取り囲む景色のすべては
わたしが作り出したわたしの投影である

わたしは暗喩の意味するものを考え
投影されたわたしの何であるかを考える

投げかけられた謎に分け入り
分け入るわたしがまた投影される

ヘルマン・ヘッセの「シッダー・ルタ」の一節が
煌めくせせらぎに蘇る

人間の苦悩の根源は時間という観念から派生するものであり
同時に時間というものははなから、どこにもないのだと

ならばそのことに深く気付き至る時
憂いは霧消し、からりと晴れ上がった永遠の青空を手に入れることができる

すでにどこかでふかく理解しているような気がする
なんの変哲もない初夏の青々とした里山とその間を流れるせせらぎと
谷間に切り取られた鋭角的な青空の深み

どこもかしこも周りのすべてが
永遠と絶対で隙間なく埋まっているではないか


〈両国橋〉バス停・・

わたしはここから、次に来るバスに乗って
さらに深く、暗喩の先に向かうのだと知っている


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