アロハを脱ぎ捨てたハンター(所有と重力の関係)

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初めて自らの国家を持った明治の日本人のように
文明開化・富国強兵・欧米追従・立身出世の時代ならともかく

第二次世界大戦でその結末を骨の髄まで経験し その後奇蹟の戦後復興・高度成長期を経て 世界第二位の経済大国 バブル そしてまたしても経済的敗戦の泥沼から二十数年を経ても立ち直れず 中国の繁栄を許し アメリカの覇権が揺らぎ EUがユーロに混乱し 世界がソブリンリスクに揺れる中 官僚の自己肥大を未だ何一つ止めれず 財政の有様は脳死状態のまま 社会保障が何を置いても第一の哀れな老人国家のこの国で この俺が今必要とするものは所有ではなく アンチ所有だ。

物が国中にあふれ 国民の多くがマイホームを得 実質アメリカ占領下の誇りなき平和の中で権利意識のみが肥大し個人主義が横行し 一国平和主義と金銭第一主義に犯された能天気で幼稚な腐り果てた国家と国民。

物と金と平和と自由と・・・
所有することによって際限なく堕落していった果てがこのざまだ。

所有する処に重力は生まれる
かつて若々しかったこの国も国民も 今は自ら求めた重力によって内側から為すすべもなく崩壊しつつあるのだ。

その苦しみから逃れんと人は更なる所有に血道をあげ それが適わないとなると所有し得ないことに意気消沈し嘆くのだ。所有という中毒患者の虚しさを糊塗するかのように 国も国民も油絵の具を上から上から重ねて塗りたくるように更なる所有という処方と行為に明け暮れる。

所有の究極の姿はブラックホールだ
自らの重力に押しつぶされて存在すらも視界から消えてしまうのだ
朝から晩まで飽食の限りを尽くし醜く脂肪の塊に覆われ歩くこともできない極大に肥大した人間を思い浮かべてもいい。自由と平和と所有の行き着く一つの姿だ。

バブルが弾けて二十数年
この国は所有と非所有の二極化が進んだが 未だ所有という荒廃した観念の中でのたうち出口なき闇に時を虚しく彷徨している。

俺は放たれたい

俺という形を留めんとする自我という重力から
俺という肉体を維持せんとする生理という重力から
安全・安心・安楽・快適を確保するための所有という内向きな概念の重力から
腐り果て凋落した国家・国民をまえに誇りも潰えた民族という同胞愛の重力から
既成の価値観・社会通念・共通認識から発生する社会という相互監視のいびつで窮屈な重力から



        
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