アロハを脱ぎ捨てたハンター(・・・・)

弾丸が俺の灰色の迷宮を突き抜ける最中
5月末発売予定の文庫本 村上春樹の「1Q84 BOOK3 前編 後編」の未読を残し
ドフトエフスキーの「死の家の記録」を読み
北方謙三の「楊令伝 全15巻」を読み始め
村上龍の「愛と幻想のファシズム」を再読し
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を再読した

俺のこころを背負い込んだアロハを着たハンターの脳が血飛沫をあげて粉々に飛び散り
疲れ果てた肢体が襤褸切れのように崩れ落ちるさまを離脱したものとして俯瞰し対峙した

それは凄惨な光景であると同時に安堵と安らぎに至る避けることのできない厳粛な必然と思えた

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の中の世界の終わりの一角獣のように
アロハを着たハンターが俺の業をすべて背負い込み
自らの頭を撃ち抜いた屍は塀の外で燃やされるのだ

そうして限定され一見完全であるかに見えるこころ無き世界の終わりは永遠に続くというのか?


「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の結末に違和感を覚える

世界の終わりが自らが作った世界であることに気づき至りながら わたしは影とともに脱出することを断念し
自らが作った世界の住人に責任を持つなどとこの場に及んで余迷いごとを垂れる
影とわたしは別れ わたしは現実世界の死とわたしの中の永遠の世界を選ぶのだ

わたしは不思議の世界を旅したが 遂に命を賭けた冒険はしなかったのだ

わたしは不思議の国で夢を見つけず 世界のおわりを始まりに変えることも拒絶して
ふたたび永遠に引きこもってしまったのだ

この世はあらゆる示唆に満ちている

この違和感が永遠の混沌に消えゆく俺のこころをかろうじてこの世に繋いだ

奈落の闇に落ちる絶壁に突き出した枯れ枝に引っ掛かりぶら下がっていた




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