アロハを着た異端(かすめよぎる横顔)

梅雨明けの早朝  川土手を散策する

十分に明るいが まだ陽が照りつけていないこの時間

深いコバルトブルーの湖面のような初々しい清らかなる空 高みにしなだれる雪渓のような淡い白雲 

 緞帳があがる前の 一瞬の静寂と緊張
 
   川のせせらぎも 土手にそよぐ葦も つかの間 息を殺しているかのような

    しんとした 井戸の底に張った水面のような静逸


鈍重鉄面皮に振舞う天地の 紳士なる横顔がかすめよぎるのを 捉えたような

        はっとするような 驚き 


豊饒はカオスに同義で カオスは虚無に同義かと 

結局 すべては虚無かと 薄笑いを浮かべんとした刹那 すれ違った神々として厳粛なるもの



夏とは遠い昔から そういうもんだ

光と闇 静逸と喧騒 生と死 暑と涼 相対するものが混濁し

それでいながら 神聖で 懐かしい


裏切り続け 裏切らず  苦しめ続け これを救う。

なにもかも理不尽でも あなたの前には ただ踊るしかない

                           ただ踊るしかないのですね。