アロハを着た異端(当たり前のようで不思議な疑問)

困った 

 ああ困った 困った

無実の囚人なら 映画パピヨンのように断崖絶壁から鮫のいる大海原に飛び込みもしよう

冒険家なら 植村直己のように 地の果てにそりを走らせよう

小説家なら 北方水滸伝のような 壮大なる挑戦もはじめよう

実業家なら 野心あふれる新事業でも 取り組もう


満ちつつある それは忘れるほどに久しぶりに感じることができる

 
明快な意思をもって踏み出すなら 今を置いて他にない

 今なら 扉はひらく  何かが枯れ落ち 何かが熟し 何かが満ちつつある


 しかし この俺とは何なんだ

     朝顔? 月見草? 蝉? 

新しい物語が始まる予感だけが一陣の風のように 通り抜けただけ?

     見逃し三振?!

         おいおい! 冗談じゃない!

 じゃあ 今から何かになるんだろうか

映画ザ・フライのように さなぎになって 化け物にでも羽化するのか

 人間だ では駄目なんだ

  少し不思議な気もするが 人間だ ではダメなんだ