アロハを着た異端(月夜の宴)

梅雨明けの 月夜の川土手を歩いてみる

雲ひとつない夜空を 青白い月が燦燦と照らす

川面は月明かりを映しながらも 黒々として静かに流れゆく

街明かりに幾分かき消されながらも 星もいつもよりたくさん見える

    明るい   梅雨明けた盛夏の日中より明るいんだ


 虫がさんざめき夜の宴が始まる     

        ひんやりとした風がそよぐ

 なんという開放感 なんという癒しに満ちた風景

    そして 青くたたずむ月のなんと美しく 高潔であることか

 まさに 太陽とともに 煩悩は沈み

         月とともに 理性は昇る

 
燃えることしか能のない太陽が 自らは姿を隠し月に何かを仮託しているのか

     あるいは月の意志なのか

いずれにしても 理不尽に踊り 踊らされ

     疲れ果てた或る日

       不意に小さな宴が開かれて 

        冷たいビールが用意され 

          説明でも回答でもなく すべてを了解させられてしまうのだ